CIATEC
INFORMATION
2023年10月
No.141
お取引先様 各位
シアテック設計・工事監理実績のご案内
『肱川発電所建屋建替工事』
皆様におかれましては、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
日頃は格別のご愛顧を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
今回は、弊社が設計・監理を行い、2023年6月に運転を再開しました『肱川発電所』についてご紹介いたします。
本発電所建屋は、2018年7月西日本豪雨の際、肱川河川水位が建屋地盤面から約1.2mにまで達し、その水圧で建屋の開口部が破損したことで、内部の設備が水没する被害を受けました。そのため、今回の建替工事にあたっては、災害時と同等規模の肱川河川水位においても、建屋内の設備に被害が生じない構造とすることが求められました。
建屋構造は地上2階・地下4階建てであり、地下構造は敷地背面のダムと発電機本体が径約3mの水圧鉄管で繋がれた強固な構造となっております。そのため、地下部分は既存を転用し、地上階のみを改築する方針で検討を進めました。
現行法規では、既存部分と構造一体型で改築を行うことは建築確認許可上、難易度が高いとされていますが、地下構造物の再評価を適正に行うことで建築許可を得ることができました。
弊社は、今後とも最適な技術とこれまでに蓄積したノウハウの活用により、誠意をもってお客様の想いを形にするお手伝いを行ってまいります。
【 補足資料 】